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ドラマの発想

こんにちは。サロンの吉野です。

4月から7月クールの連ドラが始まりました。

相変わらずに刑事ものと医療ものが多いなあ……というのが、率直な感想です。

昨日は、日テレ22時から始まる『白衣の戦士!』を観ました。

読売新聞のテレビ欄に、だいたいの内容が書かれていたのですが、人物関係構図などが、かつてフジテレビでやってました『ナースのお仕事』に非常に似ていたので、どんなものなのか拝見と、テレビの前に腰を落ち着かせました。

今日になって、ネットでも、皆さん色々感想を述べられていましたが、私個人の感想はノーコメントとさせていただきます。

既に完成された作品の感想に、ページ数や文字数を費やすのは、生産的ではありませんし、今日のテーマである「ドラマの発想」の内容に、早く入りたいからです。

これらの内容については、昨晩の観たドラマの感想にも関わるですので、お付き合いいただきたいと思います。

 

シナリオライター、あるいはシナリオライター志望の人に、プロデューサーはよくこんな話をされます。

「~にみたいな話で……」や「~と~を合わせたような話で……」というような言葉で、今度やろうと思っている企画のお話をされるのです。

「~」に当てはまるものは、皆さんもうお気づきかと思いますが、既存の映画やドラマのタイトルになります。

つまり、分かりやすい例で言えば、「『ナースのお仕事』みたいな話で……」になります。

コンクールを取るためには、どこかで観たような話は書かない!ということを、このブログの中でも、よく言ってきました。

しかしながら、プロの現場では、大なり小なり、既存の作品をアレンジをすることが、常識になっています。

私も過去にプロデューサーから、「『ローレライ』の戦闘ヘリ版のような話で……」や「『坊っちゃん』の医者版のような話で……」など、既存と既存の作品、あるいは違うバージョンでなどの企画を依頼されたことがありました。

それらは既に原作として、成立しているものもありますし、原作がないオリジナル企画として、考えることもありました。

気をつけなければならないのは、オリジナル企画です。

当然、既存の作品を下敷きにすれば、プロットもキャラクターも、似たようなものになってしまいます。

そこでオリジナル性に疑問を持たれたり、盗作の疑いをかけられることも、なきにしもあらずなのです。

実際にオンエアされる作品には、これらの疑いをかけられないように、しっかりと対策や準備をされているはずなので、問題はないと思いますが、まだ企画の段階の話だったりすると、この危険性は、常につきまとってくるのです。

 

皆さんが応募されるシナリオコンクールも同じです。

基本的には、既にある作品に似たもの。つまり「~のような話……」は書かないことです。

「~の作品と~の作品を合わせたような話……」も同じです。

要するに、他の方が、既に創ってしまっている作品を参考にしないことが大切なのです。

 

ただし、コンクールの発想。皆さんが創るドラマの発想、アイデアは、プロが行っているように、「組み合わせ」が必要になります。

何故ならば、0からスタートした新鮮なアイデア、発想などを考えるのは、今の世の中では、不可能に近いからです。

それでは、より新鮮な発想、アイデアを考えるコツは何か?

それは「既存のものと既存のものの組み合わせ」しかありません。。

ただし、何度も繰り返しますが、既存の作品と既存の作品の組み合わせは、アマチュアの頃は、避けなければいけません。

つまり、作品ではなくて、皆さんの関心がある「こと」、「もの」を組み合わせていくことが、コンクールの発想、皆さんが創るドラマの発想になると思うのです。