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ドラマの発想2 ドキュメンタリー番組とバラエティー番組に学ぶ

こんにちは。サロンの吉野です。

ドラマの発想の2回目になります。ただし、このブログをお読みいただいているほとんどの方々は、シナリオコンクールの発想と言い換えた方が、適切のように思いますので、以後、「シナリオコンクールの発想」というタイトルで継続させていただきます。

 

前回の「ドラマの発想」では、プロの現場でのドラマ作りの実態や、コンクールではタブーとされる発想のあり方などを、述べさせていただきました。

今回は、新タイトルにありますように、皆さんに直接的に関係する発想法についてお話いたします。

皆さんは、シナリオを書く際、そのネタを探すのに、何を参考にされますか?

おそらく多くの方は、今まで観てきた映画やテレビドラマ、あるいは小説のストーリーを、大なり小なり参考にして、自分オリジナルのシナリオを書こうと努力されているのではと思います。

もちろん古今東西の名作と呼ばれる作品に影響を受けていくことは、創作を続けていく初期の段階では、有効になる過程であることは間違いありません。

ただ、前回も指摘しましたように、他人の作品の影響を受けすぎてしまうと、オリジナル性に疑問符がついてしまったり、さらには盗作の疑いをかけられてしまいかねないリスクもありまます。

それでは、ネタをどこで探せば良いのでしょうか。

一般的に皆さんがされているのは、インターネット経由の情報や、テレビのニュース、新聞や週刊誌から探してくるケースです。

これらは、常に豊富な情報量がありますので、

ネタ探しには、最適なアイテムだと思います。

それらとは別に、今回私が皆さんに推奨したいのは、テレビのドキュメンタリー番組とバラエティー番組です。

実は私もコンクールに応募していた頃、ネタ探しに行き詰まると、各局のドキュメンタリー番組やバラエティー番組に題材を求めていました。それが効を奏して受賞にまで至ったこともあります。

ドキュメンタリー番組とバラエティー番組の何が良いかというと、どちらの番組にも、そこに生身の人間が存在しているからです。

私は毎週、NHK で放送されている「ドキュメントま72時間」を欠かさずに観ています。

そこに出てくる人々は、一つの「こと」や「もの」に、他人から見ると、どうしてそこまで執着するのか?と思うほどの反応を見せます。

そういったところに、人間というものが見えてくるのです。

決して、演出などではない生身の人間の姿が……。

ドキュメント72時間」以外にも、BS

朝日の「ザ・ドキュメンタリー」も、様々な人間を描いていて、興味をそそる内容になっています。

もしも、ドキュメンタリー番組に、これまで興味をお持ちではなかった方がいらっしゃいましたら、これを機会に、是非ご覧いただけたらと思います。

 

もう一つ、バラエティー番組です。

少し古く恐縮です。

皆さんは、「ドリフの大爆笑」という番組があったのを覚えていらっしゃいますか?

お若い方はご存知ないと思いますので、もしも機会がありましたら、是非ともご覧いただけたらと思います。

その番組のコントで、「もしも~こんな床屋がいたら~」のようなシチュエーションコントがありました。

要するに、変な床屋(職業は他に何でも良いのですが)が出てきて、客を翻弄していくコントなのです。 

このコントこそが発想の元に繋がるのです。

「もしも~が~だったら……」。

この~と~に、何かを当てはめてみてください。

そこにいつもお話している意外性のあるシチュエーションがあれば、物語の発想になると思います。

最近のバラエティー番組は、MCと雛壇のゲストのトークがメインになっていますので、あまり参考にならないのですが、ちょっと、いやかなり古いバラエティー番組には、ドラマ性のある発想の元がありましたので、機会があれば、チェックしていただけると良いかなと思います。