シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

コンクールの審査結果が出てしまってからシナリオ診断を受けるという選択肢

こんにちは。サロンの吉野です。
創作交流サークルサロンでは、ゼミナールの他に、コンクール応募に備えたシナリオ診断を、平行して行っています。
今回はそのシナリオ診断のあり方についてお話したいと思います。


応募前にシナリオ診断を受けるメリット
サロンでも、ほとんどの人は、コンクールの締め切り前にシナリオ診断を受けられ、応募される原稿をどう直していけば良いのか?の最終チェックを行います。
応募前に診断を受けるメリットとしては、ご自分の作品に対する独り善がりな面に、早い段階で気づくことができ、その対策及び改稿を有利な形で対処できる点にあります。
ただ、診断をする人間の意図を、しっかりと汲み取ることができ、尚且つそれを受け入れる姿勢がないと、応募前の診断の効果は半減してしまう可能性があります。


コンクール審査の結果が出てしまってからシナリオ診断を受ける意味
コンクールに応募された人のほとんどは、落選した原稿を「落ちた後、その後何もせずに放置している……」という人が圧倒的に多い現状です。
要するに、「終わってしまったものは仕方がない……」ということなのでしょう。
ただ、応募前にシナリオ診断を受けることは、もちろん大切ですが、応募後、つまり落選が決まってしまってから、どうしてこの原稿は落選したのか?を、冷静に分析する機会を持つことも、併せて必要なのではないかと思います。
「応募前、応募後、両方やったらお金が大変……」という方は、今度のコンクールは前、次は後、のようにローテーションしていけば良いのではないでしょうか。


診断をする側からお話させていただくと、応募前の診断は非常に気を使う面があります。
コンクールには、元々正解というものがありませんので、診断者が良かれと思ってアドバイスすることでも、その効果が結果として出ないことがあります。
また、診断を受ける方々は、応募前はとてもナーバスになっていますので、はっきりとこれはダメ!と指摘するのを、診断者としては躊躇ってしまう場面があります。
悪い意味で、診断を受けられる人の顔色を見なければならないのです。
したがって、「これは間違っている!」などと、断定的にアドバイスするのを控えてしまうことがあります。
それに対して応募後の診断では、結果が既に出てしまっているので、「何が間違っているのか」を、ある程度断定的に指摘することができます。
要するに、結果を気にせずに、申し上げたいアドバイスができるのです。


応募前、応募後のどちらが良いのかをお話している訳ではないのですが、皆さんの原稿をより効果的に客観視するためには、臨機応変に両方の選択肢を考えるのも良いのではないでしょうか。



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