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テレ朝のお題、「サスペンス」をどう考えれば良いのか?

こんにちは。サロンの吉野です。
前回に引き続き、本年度のテレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞のお題の一つ、「サスペンス」について、今回はお話したいと思います。


辞書によると、サスペンスドラマとは、ある状況に対して、不安や緊張を抱いた不安定な心理、またそのような心理状態が続く様を描いた作品、のことを指すようです。
ストーリーのジャンルとしては、スリラー、ホラー、アクション、サイコスリラー、サイコホラーなどが、それに当たるとも記されています。 
ただ、2時間ドラマ全盛期など、これまでテレビドラマで扱われていた「サスペンス」ドラマとは、殺人などが冒頭に発生し、それを警察や探偵など捜査機関がその謎を解明していった後に、最後に犯人は崖っぷちで犯行動機などを告白し捕まる、もしくは自殺する……という、ある意味型にはまった展開のドラマを指していました。
これらは、厳密に言うと「サスペンス」というより、フーダニット(犯人は誰なのか?)の「ミステリー」と呼べるものだと思います。
サスペンスの本来の意味である不安、緊張、いわゆるハラハラドキドキさせることとは、若干意味合いが違う面があるのです。


テレ朝のお題の意図については、お題を考えられた人にしか、本当のところはわかりませんが、もしも私が応募する立場であれば、間違っても過去の2時間ドラマのような展開の話は書かないと思います。
つまり本来のサスペンスの意味であるハラハラドキドキさせる展開の話を、広義に捉えて作っていくと思います。

いずれにしても、サロンの会員の皆さんやその他の方々が、どのような話を書かれるのかを楽しみにしています。



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