シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

コンクールの「お題」が意味するところ

こんにちは。サロンの吉野です。
テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞の「お題」についてお話させていただくのは、これが四度目になります。
私はこの「お題」が出ることを前向きに考えたいと思っています。


従来のように、ジャンルを問わずに「何でもあり」ですと、主催者の欲しい人材が必ずしも応募してくるとは限りません。
しかも、「こういったジャンルを書ける人」で選ぶ際に、それを最終選考の中から探すのは至難の技に違いありません。
実際、最終選考に残った人にも関わらず、プロデューサーが望んでいる人材ではない……ということが、これまでは非常に多かったのではないかと思います。
これまでのテレ朝コンクールでデビューしたライターの数を見ても、残念ながら的外れな意見ではないと思うのです。


ただ、昨年から導入された「お題」付きは、そういう面で主催者が欲しいライターを、効率良く選ぶことができます。
なので、「お題」に出されたジャンルが得意な人には、うってつけのコンクールだと思いますし、どんなジャンルでも、そこそこに書けるという職人的な人にも有利な条件ではないでしょうか。


先日、『シナリオライターという職業を目指さずに、シナリオコンクール受賞を目指していくことの意味』という記事を投稿しました。
この記事で言いたかったことは、毎年各局ともにシナリオコンクールを募集し、複数の受賞者が出ているのにも関わらず、実際、プロとして活躍できている人は、本当にわずかの人しかいない……というのを、少し皮肉を込めた意味で書きました。
「こんなことでは、そのうちシナリオコンクールに誰も応募しなくなってしまうよ……」という思いで述べました。


ただ、二年連続でテレ朝が「お題」付きを出されたので、今までとは違うやる気を感じています。
そのやる気が証明されるのは、去年の受賞者の活躍です。
いつも思うのですが、主催者が受賞者を選ぶ際に、少なくともシナリオを書ける才能がある!と認めているからこそ、受賞させているのだと思います。
ですので、主催者である局のプロデューサーの方々には、「なんだ、大したことないわ……」という冷めた判断ではなく、真剣にライターを育ていく!という気持ちで接していただきたいと思います。



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