シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

テレ朝のお題、「25才」をどう考えれば良いのか?

こんにちは。サロンの吉野です。
昨日はゼミがありました。
ゼミの中で、今年のテレ朝コンクールもう一つのお題、「25才」を想定した100文字ストーリーの発表がありました。
当然、コンクールのネタに関することですので、詳しい内容はお話できませんが、着眼点がとても良く、そこそこの評価をもらえることは間違い内容でした。
ただ一点、気になることがありました。


「25才」という年齢をタイムリミットにする発想の危険性
昨日、ゼミで発表してくれた方は、「25才」という年齢を、ある意味タイムリミットとして枷を作っている内容なのですが、これと似たような設定の作品が、とても多いのではないか……という点です。
25才までしかダメ……というような条件を有しているものに、応募作品が偏る可能性があると思うのです。
特に昨今話題になっているような職業や資格などは、そこに目をつける人は、必ず複数はいるはずです。
したがって、その職業や資格を作品の売りとして差別化するのは難しいと思います。
もしも「25才」という年齢をタイムリミットとしての枷に考えている人がいたら、その条件自体を作品の売りにするより、人間関係の意外性や主人公が抱えている悩み(葛藤)の意外性、つまりドラマそのものを差別化していくことに重きを置いた方が良いのではないでしょうか。


「サスペンス」よりも、よりオリジナル性が求められるお題ではないか?
もう一つのお題、「サスペンス」と比べて、定義がはっきりとしないお題だと思いますが、他の作品と差別化していくという点では、有利に働く面があると思います。
つまり、作者のオリジナル性が、より求められるお題だと思うのです。
オリジナル性が高いということは、どこかで観たような話を下敷きにしていません。
つまり書いた作者にしか書けない要素を持っている作品です。
ですので、なるべく他の人が知らない世界。
例えば、ご自分の勤めている会社や学校、あるいはスポーツ、趣味、特技など、その中で、これは意外に他の人にはあまり知られていない世界なのかもしれない……というものを選んで、そこに「25才」という年齢を上手く絡められると、非常にオリジナ性があって、尚且つ意外性のある話を書けるに違いありません。
まずはご自分がよく知っていることで、逆に他人があまり知らないことに注目してみましょう。
要するに、「25才」という年齢にあまり縛られずに、作者のオリジナル性があって、尚且つ意外性のある自由な発想で勝負するのも、一つの選択肢なのではないでしょうか。


いずれにしても、この「25才」というお題は、発案した人にしか、その意図がわかる人間はいませんので、伸び伸びと書く方が良いように思います。



f:id:sinario_salon:20190727211325j:plain