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どんなドラマにもサスペンス要素は必ずある

こんにちは。サロンの吉野です。
昨日はゼミがありました。
テレ朝のコンクールが締め切られましたが、今年のお題の一つに、「サスペンス」がありました。
このブログでも、何度か申し上げたかと思いますが、「サスペンス」と「ミステリー」を同じ意味のものだと解釈される人が、非常に多いということです。
「ミステリー」の概念としては、謎の提示とその論理的な解決をストーリーの核にするのが一般的です。
一方、「サスペンス」は文字通り、主人公を初めとする登場人物を宙ぶらりんの心理状態に置く。
つまり登場人物たちをハラハラドキドキさせることが、ストーリーの大きな柱になるものです。
したがって、「サスペンス」と「ミステリー」は、本来意味の違うものだと、私は思うのですが、主催者であるテレ朝の担当の方々が、どういう解釈をされるのかは、結果発表までわかりません。

ただ、一々「サスペンス」と名乗らなくても、どんなドラマにも、サスペンス要素は必要です。
昨日のゼミでは、サスペンス要素が勝負になる、とても楽しみな発表がありました。


嘘をついている人の嘘がバレてしまうのが、一番面白いサスペンス要素
コンクールのネタになりますので、あまり詳しくはお話できませんが、昨日発表された方の100文字ストーリーとあらすじには、「嘘」をついている主人公が登場します。
その「嘘」は、副主人公や他の登場人物にはバレていませんが、ドラマを観ている視聴者(コンクール作品なので、審査員といったほうが適切かもしれません……)は、主人公が 「嘘」をついていることを知っています。
つまり、このドラマを観ている視聴者は、主人公がついている「嘘」が、いつ副主人公たちにバレてしまうのかと、そのことをハラハラドキドキしながら、このドラマを観ていくことになります。
したがって、作者は出来る限り最後の最後まで、主人公の「嘘」がバレないように細工をしていかなければならなりません。
そしてそれが上手くいったときに、視聴者(審査員といって良いでしょう)は、見終わった後に「面白い!」という感想を持つのだと思います。
要するに、この作品を書かれる作者は、視聴者をハラハラドキドキされることが核である「サスペンス」作品を書いていることになるのです。

初めに申し上げたように、どんなドラマにもサスペンス要素は必要です。
これも初めに述べましたが、テレ朝の担当の方が、どんな定義で「サスペンス」というお題を出されたのかはわかりません。
ただ、狭義ではなく、出来る限り広義の「サスペンス」という解釈で、審査に臨んでいただければ思います。



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