エンターテイメントは自分以外の他者を楽しませるためにあるもの
こんにちは。サロンの吉野です。
昨日はゼミがありました。
フジテレビヤングシナリオ大賞の締め切りが来月末にあることを受けて、ゼミでは、会員の方々各人その対策用の100文字ストーリー、あらすじ、本文の発表が主流になりました。
昨日のゼミの中で、若干気になったことがありました。
昨日発表された人に限ったことではないのですが、最近各コンクールに応募される人たちを見ていて、疑問に思うことがあります。
それは「この人たちは、一体誰を満足させるためにシナリオを書いてのだろうか……?」ということ。
どうも見ていると、ご自分の思いを作品に込めるのは良いのですが、出来上がった作品は、ご自分が満足するためだけに書いたとしか思えない……。
もちろん創作する大きな意味は、ご自分の思いを訴えることにあります。
ただ、創作することによって得られる満足感や共感は、ご自分のためだけではないということを、エンターテイメントを志す人は、肝に命じる必要があると思うのです。
簡単に言うと、「エンターテイメントは他人を楽しませるためにある!」ということです。
手始めにご自分が関心のあることや訴えたいことを題材に選ぶのは当然です。
ただ、次の過程が間違っている人が多いように思えるのです。
理想的なステップとして、
①まずはご自分が関心のあること、ものを見つける。
そして次…
②その関心事が他の人にも関心があること、ものなのか?を検証する。
になるべきなのに、
①まずはご自分が関心のあること、ものを見つける。
次に…
②その関心事が他人にも関心があること、ものなのか?を全く検証しない……。
という人が非常に多いように思います。
つまりご自分が満足すればそれで良い…という人が、とても多いのです。
それでは当然、コンクールには通りませんし、仮にプロになったとしても、お客様(観客、視聴者)を楽しませることはできないでしょう。
とにかくコンクールの賞金も含めて、他人からお金を戴こうと思っているのであれば、他人を楽しませることに重きを置いて、創作に励んでいただきたいと思います。