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ギャップのあるキャラクター造形のおすすめ

こんにちは。サロンの吉野です。
昨日はゼミがありました。

フジテレビヤングシナリオ大賞の締め切りが今月末にあることから、発表の内容はそれに焦点を絞ったものが中心になりました。

コンクールの作品を書く上で、しっかりと考えなければならないものの一つに、主人公を初めとした「キャラクター」造形があります。
とは言うものの、架空の人物を造形するわけですから、どういう人物を造れば良いのかわからない……という人も多いはずです。

シナリオの学校などでは、「二面性」を持たせればよいなどと、教えるところもあります。
ただ、闇雲に「二面性」を持たせればそれでよいかというと、そう簡単にいかないのが、「キャラクター造り」の難しさでしょう。

いずれにしても、「二面性」を初めとした『ギャップ』を登場人物、特に主人公に持たせることが必要なのは同じです。
それでは『ギャップ』はどう作れば良いのでしょうか?

私が考える効果的なキャラクター造形法として、「前半の主人公のイメージを、後半は大胆に壊していく!」ということをおすすめしたいと思います。
人(観客、視聴者)が興味を持つ人物とは、「あれ? あの人って、こんなことする人だったけ?」と、良い意味でも悪い意味でも、戸惑いを与えることです。

例えば、昨今話題になっているイクメン俳優と、清楚系新人女優の不倫事件ですが、何故、世間が大騒ぎ、注目するかというと、二人とも、ものの見事に、当初持たれていたイメージを覆してくれたからです。
この二人は良いイメージが悪いイメージに変わる…という例になりますが、悪いイメージを良いイメージに変えることだってできるのです。
要するに、作者は物語の前半に「主人公はこういう人物なんだ!」というイメージを予め与えておき、後半にきて「実は主人公はこういう人物だったのだ!」とサプライズを与える。
その過程を作ることが、興味の湧く人物(主人公)のキャラクター造りの第一歩になるではないでしょうか。
「二面性」とか「主人公の成長変化」など、言葉としては分かっていても、いざどうやって興味の湧く(魅力のある)人物を造ればよいのかわからない……という人は、前半の主人公と後半の主人公に『ギャップ』を作ることから考えみてください。



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