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「成長変化しない主人公」パターンばかりが目につく日テレのドラマ

こんにちは。サロンの吉野です。
10月期クールのドラマが始まりました。
その中で、遊川和彦さん脚本、高畑充希さん主演の日テレ『同期のサクラ』の初回を観ました。

遊川さん、高畑さんコンビのドラマは、『過保護のカホコ』に続いてになりますが、主人公のキャラクターがいわゆる「変わり者」で、視聴者が感情移入しにくい人物になっているのが特徴です。

ドラマは主人公が成長変化するのが普通のパターンですが、あえて成長変化しない主人公を持ってくる場合があることは、以前の記事でも述べました。
例えば、同じ日テレの『ハケンの品格』の大前春子だったり、さらに同じく遊川さん脚本の『家政婦のミタ』の三田灯、さらにさらに同じく『家を売るオンナ』の三軒家万智など、主人公の周りを成長変化させるために、あえて主人公は泰然自若として動かないキャラクターを設定することがあります。
主人公の周りを成長変化させるのが、これらのドラマの目的ですので、無個性な主人公を造形することは、ある意味必要な面があると思います。

ただ、こうも同じパターンが同じ局で放送されるのは如何なものかと思います。
ハケン……』、『家政婦の……』が非常に好評だったので、次回も!というのはわからないでもありませんが、一番大変だな、と思うのは、主人公を演じる俳優さんのように思います。
確かに無個性を演じるのは、非常に演技力が必要で、やたらな役者さんには務まらないという意見もあるでしょう。
ただ、高畑さんのように、立て続けに似たよう役柄を与えられるのは、可哀想としか思えません。

育てたい俳優さんのためにも、「……パターン」の打破を日テレにはお願いしたいと思います。



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