シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

創作における切磋琢磨の効果

こんにちは。サロンの吉野です。
今日は創作、及びシナリオを勉強していく上での切磋琢磨による効果のお話をしたいと思います。

ちなみに私は、人並みに嫉妬深い人間です。
今のような仕事をする前は、いわゆる普通のサラリーマンを17年間していました。
サラリーマンをされている方はお分かりかと思いますが、出世をしていくことが、唯一、自己と他者を比較する物差しになる面があります。
最近ではサラリーマンでも、明け透けに対抗心を剥き出しにしていくような人間関係を築かないために、色々と工夫されている企業も多いようですし、働いている個人個人の考え方も、ずいぶんと変わってきているようです。
しかし、少なくとも私が勤めていた頃は、自分以外の他者との比較で、安堵したり、心を痛めたりすることが、普通にありました。
他人よりも早く出世しようものなら有頂天の極みに達し、他人よりも遅れてしまった……という結果が出ると、その対象者に嫉妬の炎を燃さすことも当たり前のようありました。
今から思えば、狭い世界のことで、なんて馬鹿馬鹿しい考えを持ってしまったのだろう……と思うのですが、広い世界だろうが狭い世界だろうが、人間は所詮、他人との比較の中で生きていける面があることも間違いない事実なのでしょう。

シナリオコンクールを応募されている方々の中にも、他者との比較を非常に気になさる方がいます。
誰が一次を通ったかとか、私だけが残れなかったとか……。
もちろん他者の結果を知ることは、自分の励みにもなりますし、あの人が通ったのなら、次は私も!と、勇気をもらえることもあります。
一番いけないのは、他者の失敗を、自分の失敗の慰めに使うことではないでしょうか。

16年前の話になります。
当時、私はとあるシナリオスクールのゼミに通っていました。
基礎過程を終了し、そのゼミに所属して間もない頃、出来たばかりで、出来てから間もない頃のテレ朝のコンクールで一次審査を通過しました。
私にとっては、初めて応募したコンクールでしたので、応募人数の10分の1にあたる一次審査を通過したことが、物凄いことのように思えました。
今から考えれば、お恥ずかしい限りです。
当然のことですが、結果は一次審査通過までで、ビギナーズラックなど起こるはずもありませんでした。
ただ、私の所属していたそのクラスは、先輩も後輩も含めて、何人も大きなコンクールを立て続けに取るようゼミでした。
そんな中、私も出来る限りの努力をしてきました。
おそらく私も、いくつかのコンクールを受賞することができたのも、あのクラス、あのゼミのお陰だと思っています。
そこで私たちが行っていたのは、「切磋琢磨し合う」ということだったと思います。
例えば、他のどなたかが大きな賞を取っても、私は不思議にも嫉妬する気持ちが起きなかったのです。
サラリーマン時代とは、大きな違いです。
口はばったいもの言いかと思いますが、その当時の私には、根拠のない自信だけはあったような気がします。
たぶん自分に自信があるときは、他人に嫉妬はしないものなんだと、後で気づきました。
コンクールに応募する側から、そのサポートをする側にまわってからも、関わってきた方々が、好成績を残されてきたのは、皆さんそれぞれの「切磋琢磨」があったからだと思います。
これからの創作交流サークル サロンも、切磋琢磨し合う集団になっていただけるように、私も努力をつづけたいと思います。


f:id:sinario_salon:20190420132254j:plain