シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

登場人物の性的願望をコンクールではどのように表現するか

こんにちは。サロンの吉野です。
昨日はゼミがありました。
創作テレビドラマ大賞の締め切りまで一ヶ月を切り、応募される方々の真剣さが伝わってくるゼミになりました。
その中で議論になったのは、登場人物の性的願望を、映像描写でどのように表現するかです。


創作交流サークルサロンは、シナリオコンクールを受賞することを最大の目標にしておりますので、当然受賞できる内容、そして映像化できる内容のものしか眼中にないことは言うまでもありません。
そこで問題になってくるのが、登場人物に性的願望がある場合、それをどのように映像で表現できるのかになります。
いつものように、コンクールの題材に関することなので、詳しくは申し上げられないのですが、議論の中心になったのは、直接的に欲望を満たす派と間接的に欲望を満たす派に分かれた点です。
例えば、夫婦生活が上手くいっていない登場人物がいたとして、その性欲を解消するためには、浮気などの直接的な行動を取るのか……。
または、誰も考えないような方法で、その願望を満たしていくのかで意見が割れました。
コンクールがどういうものなのか、ある程度わかっている方の答えは、おそらく決まっていると思います。
それは間接的で誰も考えないような方法を取ることでしょう。
私も同感です。
ただ、その具体的な方法を考えるのはかなりハードルが高いのですが、もしもそれを見つけることができれば、コンクールで良い成績をのこしていくのは間違いないと思います。


実はサロンの会員の方が、その方法を発見されました。
私はその「方法」も含めた100文字ストーリーを聞いたときから、これはいけるかもしれない!と期待をしていました。
前回のゼミ、そして今回のゼミで発表していただいた冒頭の本文も、非常に順調にきていると思いました。
後は55枚の本文をきちんとまとめあげることですが、今回は今までにないくらい、ご本人にはやる気がありますので、私としては、全く心配しておりません。


登場人物の性的願望をコンクールではどう描くか?
今回の本題に移ります。
コンクール作品に限らず、最近のテレビドラマでは、以前ほど性的な描写ができなくなりました。
映像での直接的な性描写はできませんし、例え映像による描写はなくても、生々し過ぎる言葉での表現も難しくなってきました。
ただ、性的願望を持っている登場人物の直接的な行動や言葉で表現するのは難しいのですが、先ほどから申し上げていますように、「間接的」な表現であれば、コンクールの審査としても、受け入れやすいのではないかと思うのです。
例えば、潜在的に性的願望があるのに、本人はそれに気づかない、または意識の下に眠っている場合です。
その願望に本人が気づいてしまうきっかけとして、よく使われるのは「夢」です。
夢は文字通り現実ではない夢ですので、現実に浮気に走ってしまうなどのような浮き世での責任はありません。
したがって、その人物を観ている視聴者(コンクールですと審査員)がその人物の願望を受け入れやすくなると思うのです。
ただ、「夢」だとしても、映像で性的願望を描くシーンが出てきてしまえば、やはりコンクールで描くのは難しくなります。
それでは「間接的」な表現で尚且つ直接的な映像描写がない性的願望の描き方はどうすれば良いのでしょうか。


願望を表現するのは行動や言葉だけではない
この結論については、まさに今回創作テレビドラマ大賞に応募されようとしている方のネタバレになってしまいますので、申し上げることができません。
ただ、一つだけ言えることは、

『自分が他人に言えない願望を抱いてしまったとき、それが反社会的なものではなく、倫理観にも反さない条件で満たせるのは、どんな方法になるのか?』

を、このブログをお読みの方にも考えていただきたいと思います。
実際にプロになって、映像を仕事として考えていく中で、おそらく必要なことだと思うのです。



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