シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

コンクールを受賞する秘訣はあるのか?

こんにちは。サロンの吉野です。
今回は、シナリオコンクールを受賞する秘訣についてお話をさせていただきます。
と申し上げておいて、初めから大変恐縮なのですが、正直、コンクールを受賞する秘訣なんてものはない!と、私は思います。
よく人から「コンクールを受賞する秘訣は何ですか?」というご質問を受けることがありますが、ノウハウはあっても、秘訣はないんじゃないですか、とお答えしています。
ただ、秘訣というものはないとか思いますが、コンクールを受賞するための「習慣」みたいなものはあるんじゃないかと思うのです。
例えば、健康を維持するために、あるいは病気にならないための生活習慣というものがありますよね。
そういった日常生活の習慣で、色々なものが改善されていく。
シナリオを書いていく中でも、コンクールを受賞するための日常の習慣のようなものが、私はあると思っています。
大変僭越ですが、私の経験、体験及び私が関わってきた方々が受賞されるまでに行っていた習慣を参考に、『コンクール受賞のための生活習慣』として5箇条にまとめて、お話していきたいと思います。


シナリオコンクールを受賞ための生活習慣5箇条

1.興味があることに出会ったら、すぐに調べてみる
私がコンクールに応募していた頃は、ネタについての調べものをする際に、よく図書館を利用していました。
シナリオ学校などでも、国会図書館が良いだとか、大宅壮一文庫が良いなど、調べものといえば、図書館でした。
パソコンを使ってでのインターネットによる検索はできる環境にはありましたが、当時はまだまだ足を使って調べるのが当たり前でした。
今はスマホがあって、情報量を半端なく増えていますので、とりあえずは思い立ったときに、すぐ調べることが大切だと思います。
もちろん、本格的に調べるときは、現地を取材したり、図書館で詳しく調べることが、受賞への大きな役割を果たしてくれます。
肝心なのは、忘れないうちに、そのネタを記憶にとどめておくことです。
何故ならば、良いネタは意外と忘れてしまって、そのままにしてしまうことが、結構あるからです。


2.他人の話を盗み聞きする
皆さんの日常生活で、外で食事をしたり、お茶を飲むことは、毎日のようにあるかと思います。
その際、出来るだけよその人の話に耳を傾けてみましょう。
他人の会話から、思いがけない創作のヒントを与えてもらえることがあるからです。
ネタに行き詰まったときこそ、部屋に閉じ籠ったり、自分のノートとにらめっこするのではなく、外に出て他人の会話を聴きましょう。
ただし、変な人だと思われないように、盗み聞きするときは、そう思われないような振る舞いが必要です。


3.組み合わせの変わった二人の人物を見かけたら、二人の関係を想像してみる
これは2の盗み聞きと関連するのですが、どう考えても不釣り合いな二人(男女のカップルだけとは限りません)を見かけたら、この二人は一体どういう関係なんだろう……?と想像してみることです。
これは私の体験なのですが、コンクールのネタに困っていたとき、喫茶店で女性二人組と席が隣り合わせになりました。
片方の女性は、いわゆる肥満体験の女性で、もう一人の女性は、とても痩せている人でした。
よくよく二人の話に耳を傾けてみると、どうやら二人は姉妹であることがわかりました。
どうしてこの二人は体型に、これだけの違いができてしまったのか?に思いが及び、私は二人の苦難の生い立ち、厳しい環境を想像しました。
その想像が、『おでんの玉子』というタイトルの作品で賞を戴けることに繋がったのです。
皆さんも街中で、変わった組み合わせの二人組を見かけることがあると思います。
そんなときは、大胆に二人の関係を想像して楽しみましょう。
それが思わぬ好結果に繋がることがあるかもしれませんので。


4.映画を観たら、冒頭10分でその話の結末を推理してみる
劇場で観るときも、DVDを借りて観るときも、観る映画の内容は、出来るだけ調べないで鑑賞をすることをお勧めします。
観る映画の内容、特に結末を推理、想像することは、観ているご本人の創作に対する創造力を養うことに繋がっていきます。
結末が違っていたら、「ああ、そういう結末もありか」と納得したり、「この結末は無いんじゃないの」と否定することもできます。
いずれにしても、皆さんの創作の勉強に繋がることは間違いありませんので、お試しください。


5.同じ目的地に行くときも、出来るだけコースを変えて移動する
これは創作、シナリオコンクールで賞を取ることとは、あまり繋がらないんじゃないの……とお思いの方が多いと思います。
確かに直接的には関係がありません。
ただ、いつもの見慣れた風景を見ているよりも、明らかに脳が活性化されるのは間違いないと思うのです。
ちょっとした日常生活の刺激で、思いもよらない新鮮な気分に浸れることは、皆さん経験済みでしょう。
その新鮮な気分をシナリオ発想に上手に繋げていただきたいと思うのです。


以上、日常の何気ない生活習慣で、コンクール受賞の発想に役立つことを述べてきました。
とにかくコンクール受賞の鍵はアイデアを如何に手に入れるかですので、日々を有効に活かして戴けるようにお願いいたします。



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