シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

久しぶりにスピルバーグの『激突』を観て

こんにちは。サロンの吉野です。
昨晩は、BSテレ東でやってましたスティーヴン・スピルバーグ監督初期のテレビ映画『激突!』を久しぶりに観ました。
今さらですが、この作品を観て、「ああ、これは煽り運転を描いているんだな……」と改めて感じました。
昨今、社会問題になっている煽り運転
東名高速の死亡事故やドライブレコーダーの発達で表面化しましたが、私も車を運転するのでわかりますが、煽り運転自体は今に始まったことではなく、日本だけではない、世界各地で起こっていたことなんだなと、久しぶりに『激突!』を観て感じました。
たまたま死亡事故に繋がったり、ドライブレコーダーという機器があることで、普段は車を運転しない方々にも認知されたということではないでしょうか。

日常の中の非日常
それにしても、スティーヴン・スピルバーグ監督という人は、本当に日常の中の非日常を描く名手だと思います。
以前の記事で、最近のテレビドラマは、変な人が出てきて、突拍子もない芝居をしたり、変なセリフを吐くことが多いのでは、と申し上げました。
それは、舞台出身の方が、脚本を書くケースが増えたからではないかとも述べました。
舞台出身の方が悪いということではなく、テレビドラマという媒体の特長は、非日常的な世界で非日常を描くのではなく、「どこにでもある日常で、非日常的なことが起こる」のを切り取っていくところに価値がある、と私は思っているからです。
まさに、1971年にテレビ映画として作られた『激突!』は、それを象徴しているかのような作品だと思います。
その後スピルバーグは、夏休みの海水浴場に巨体鮫が襲ってくる『ジョーズ』など、日常の中の非日常を描いてきました。
『激突!』の主役であるセールスマン(デニス・ウィーバー)も、『ジョーズ』の主役である警察署長(ロイ・シェイダー)も、どこにでもいる普通の人で、平凡な日常を送っている人でした。
そんな中に起きる非日常を描いているのです。
ただ、『激突!』で注目されて、テレビから映画の世界に移られてからは、『未知との遭遇』や『E・T』のようなSFやファンタジー系の作品も多く作るようになっています。
それはやはりテレビと映画の媒体の違い、制作費の関係、あるいはスピルバーグ自身の好みもあるのかもしれません。


ただ、私個人としては、テレビ、映画の違いはさておいて、日常の中の非日常を描いた作品の方が好きなんだと、これも改めて感じた昨日でした。
皆さんは、どうお感じでしょうか?


明日は本日行いましたゼミについてお話したいと思います。



f:id:sinario_salon:20190509122346j:plain