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テレビ局、芸能界が作る古い体質に、シナリオライター志望者は惑わされないこと

こんにちは。サロンの吉野です。
最近、ジャニーズ事務所の退所したタレントへの不適切な扱いや、吉本興行のタレントとの不透明な契約形態など、芸能界を賑わせる話題で持ちきりです。


芸能事務所とテレビ局の関係
いわゆる「芸能界」という言葉は、エンターテイメント産業が映画からテレビに移ってきた頃から使われてきたようです。
一説によると渡辺プロダクション(通称 ナベプロ)の創業者である渡辺晋さんの作った言葉だと言われています。
多くの歌手、俳優、タレントを抱えたナベプロは、自身が作られた「芸能界」を支配するくらいの勢いがある事務所でした。
いわゆる大手芸能事務所と言われる企業の走りです。
ナベプロのような事務所は、時代を象徴するテレビの力を借りて、その勢力を伸ばしてきましたが、その代償として、各テレビ局の発展にも大きな貢献をもたらしました。
つまり大手芸能事務所とテレビ局は、長い期間に渡って、一蓮托生の関係といえるのです。
ですので、例え一般常識からすれば間違っていることでも、芸能事務所がイエスと言えば、テレビ局はノーとは言えない……。
そんないびつな関係にあることを、疑いきれない面があるのです。


テレビ局とシナリオライター志望者の関係
長い間、芸能事務所と一蓮托生の関係を続けてきたテレビ局ですが、それが悪い面で影響を与え合っていることとして、業務委託をしている人間への扱い方があります。
吉本興行と所属芸人さんの関係は、まさに業務委託関係で、決して経営者と社員という安定した雇用関係ではありません。
ましてや契約書一つも作っていない業務委託契約なのですから、今更ですが揉めるのは当然です。
実は似たようなことが、テレビ局(+制作会社)とシナリオライター志望者の関係にもあります。
プロット(企画書)作成依頼を受けるのはよいが、ギャランティをいくらもらえるのかわからない……。
(※信じられないかもしれませんが、ノーギャラが多いのも事実です)
引き受けた仕事が、明日に繋がる(つまりシナリオライターとしてデビューさせてくれる等)保証は何一つ無い……。
そろそろこのような関係を、テレビ局、そしてそれを受けるシナリオライター志望者も、変えていく時期に来ているのではないでしょうか。
昨今の芸能事務所とタレント、そしてテレビ局の不透明な関係の発覚が、それを暗示しているように見えるのです。
誰が見ても、公平公正で透明な商取引を、依頼する側も受ける側も行っていただきたいと思います。



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