シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

シナリオライターになる方法

今晩は。サロンの吉野です。
今回は「シナリオライターになる方法」というタイトルでお話していきたいと思います。

 
以前に申し上げましたように、創作交流サークルサロンでは、文字を介する創作全般に渡って、質の高い議論の場を設け、シナリオライター(脚本家)、小説家、漫画原作者、舞台作家を世に出していくことを主眼に、活動をしております。
ですので、今回のタイトルのように、シナリオライターになりたい人だけが対象ではないのは言うに及ばずです。
ただ、サークルの特徴として、シナリオコンクールを受賞することを、最大の狙いにしていることは変わりありませんし、このブログをお読みいただいている人のほとんどは、シナリオライターを目指している、あるいは目指していた方だと思います。
それにも関わらず、「どうしたらシナリオライターになれるのか?」を解っている人が、意外に少ないのではないかと思うのです。
今回はその方法について、お話させていただきます。


シナリオライターになる方法の色々

1.シナリオコンクールを受賞することで、プロのシナリオライターになる
おそらくこのブログをお読みいただいている方のほとんどは、この方法を意識しているのではないかと思います。
実際、業界(テレビ局、ドラマ制作会社、映画関係会社、大小含めた劇団……等)に何のコネクションを持っていない人は、このコンクールを受賞して足掛かりを作っていくしかないからです。
ただ、以前の記事でもお話したように、特に映像関係ではコンクールを受賞したからといって、必ずしもプロのシナリオライターになれるわけではありません。
むしろ、これからお話します他の方法からシナリオライターになっていく人のほうが、残念ながら多いというのが実情です。


2.演劇界らスカウトされる方法
はっきりとした数字的なデータがある訳ではありませんが、この方法からプロのシナリオライターになっていく人が、とても多いように思います。
おそらく流れとして、テレビ局やドラマ制作会社の人が、評判の劇団(基本的には小劇団が多いと思いますが……)、あるいは自分で見つけてきた劇団にアプローチして、そこで有能な作家(主宰者、演出、役者兼務している場合が多い……)を発掘して、テレビや映画の世界でデビューさせるパターンです。
ただ、この方法を実現するためには、とにかく長い年月、劇団活動をしていなければなりません。
ただ、いくら長い間劇団活動をしていても、テレビ局や制作会社の人が目をつけるのは、本当に面白くて才能のある作家だけです。
残念ながら小劇団及びそこの作家のほとんどは、このクオリティの面で引っ掛からないのが現実です。
したがって、この劇団を作る、入るという方法を選んだとしても、プロのシナリオライターになる可能性としては、コンクールを受賞する以上に難しいのではないかと思います。
 

3.業界流れからプロのシナリオライターになる方法
この方法でプロのシナリオライターになる人は、劇団出身の人と同じくらい、数的には多いのではないのでしょうか。
「業界流れ」とは、例えばテレビ局やドラマ制作会社のアシスタントディレクターやアシスタントプロデューサーが、上司であるプロデューサーから、「シナリオを書かないか」と声をかけられ、そのままデビューしてしまうようなパターンになります。
この方法を実現するには、まず業界に入って仕事をしなければならないのですが、シナリオライター、脚本家になる!という夢を実現するには、効率的とはいえません。
その前に、AD、APの仕事で挫折してしまう人が圧倒的に多いので、お勧めしにくい方法ではあります。


その他にも、様々な方法があるのだが……
上記3つの方法以外にも、シナリオライターになる方法は、たくさんがあると思います。
ただ、一つ言えるのは、どの方法をとっても、簡単にはプロのシナリオライターになれないということです。
その理由は、目指している人に才能が無いからでしょうか?

それは違うと思います。

業界が本当に才能のある人を、その方法論も含めて発掘しきれていないからだと思います。
残念ながら、現状の「シナリオライターになる方法」には確実性が無く、その成否を分ける過程にも不明瞭な面が多くあるのです。


ただ、シナリオを勉強する。
シナリオコンクールを受賞する。
この目標には大きな可能性があります。
一番初めにも申し上げたように、いわゆる「シナリオライター」とは別の道があります。
小説家、漫画原作者、舞台作家など、シナリオのスキルを使って表現し、プロになる道です。
これらは、現状のシナリオライターになる道に比べて、不確実、不明瞭な点が少ないのは確かでしょう。
ですので、創作を志されている方は、シナリオライターという職業になることだけに囚われるのではなく、様々な可能性にチャレンジをしていただきたいと思います。



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