シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

「創作意欲3年寿命説」は本当なのか?

こんにちは。サロンの吉野です。
シナリオを書き始めて20年強、シナリオを教える立場になって13年が経ちました。
その間、私はシナリオを含めた創作(物語を創ること、関わること……)から離れたことは一度もありませんでした。
こんな私の言葉は、長年に渡る創作への意欲を自慢しているだけではないかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、単に「それしか能の無い人間」からです。
会社員として出世が早かったわけでもなく、お金儲けが上手というわけでもない私は、いわゆる何の取り柄も無い人間でした。
唯一、私の人生で他者から優秀だ!という評価をもらえたのは、シナリオコンクールに置ける複数回の受賞経験でした。
ただし、以前の記事で何度か申し上げているように、コンクール受賞経験が必ずしもプロのシナリオライター、脚本家への絶対条件ではありません。
例外に漏れず、私もコンクール受賞後に苦労してきたタイプの人間でした。
プロのシナリオライター、脚本家として華々しく活躍してきたわけでもない私が、初めにも述べましたように創作から離れられないのは、他に能がないという能力の問題だけではなく、「創作が好きだから」という気持ちがあるからだと思うのです。

おそらく私以外の人も、「好きだから」という気持ちで、シナリオを含めた創作に関わっていかれるのだと思います。
ただ、十数年間シナリオを教える業務に携わってきた私ですが、その間に気づいてしまったことがあります。

それは「創作意欲3年寿命説」なるものです。


実際、3年も持たない人が圧倒的に多い
シナリオを教える立場になって、生徒さんと関わるようになると、あるサイクルで人の入れ替わりが起きることに気づきます。
その周期が、およそ3年間になります。
要するに、3年で創作に飽きてしまう……。あるいは才能に見切りをつけてしまう……人が圧倒的に多いのです。
いや、厳密に言いますと、「3年未満……」の人がほとんどなのです。
つまり創作をやりたい!とシナリオ学校、スクールなどの門を叩かれるのですが、そのほとんどの人は3年未満で辞めてしまっているのです。
創作に関わる仕事をさせていただいている身からすると、この3年……をどう評価すれば良いのでしょうか。


ほとんどは3年では何も起きない
私の拙い経験からお話させていただくと、「3年では何も起きない……」ということです。
「3年やってきたけど、コンクールも取れないし、何も良いことが起きない……」というようなことをおっしゃる人が多いのですが、厳しいことを言わせていただくと、ほとんどの人は3年では成果は出ないということです。
つまりこれ以下の歳月しか創作をしてこなかった人には、当然ですが何も起きるはずがないのです。
もちろん、いわゆる天才と呼ばれるような人ならば、期間は関係なく世に出ていく場合もあります。
しかし、もしもあなたが自他共に「天才ではない……」と認めているのであれば、少なくとも3年以上は頑張る必要があります。


3年を一つの区切りとしてお話してきましたが、本当は3年などの数字ではなく、「好きだから続ける!」ということが、一番成果が上がる要因ではないかと思います。
これは今現在私自身が創作を続ける上でも、自らを励ます言葉になっているのです。



f:id:sinario_salon:20190830171744j:plain