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ラジオドラマは説明ぽくなく、しっかりとΓ説明」しなければならない

こんにちは。サロンの吉野です。

昨日は年始めのゼミがありました。
創作ラジオドラマ大賞の締め切りが迫っていますので、複数の方が、あらすじの最終確認及び一部本文の朗読発表をされました。

言わずもながですが、ラジオドラマを鑑賞するリスナーは、″観る"ことが一切出来ません。
聴いているリスナーに与えられる情報は"音″しか無いのです。
その″音″(SE、セリフ、モノローグ等)を有効に活用して、″絵が無い"、"観ることが出来ない……″という、ある意味ハンディキャップを補うしかないのです。

映像作品であれば、例えば、セリフやモノローグ等が一切無くても、演じている役者さんの表情、仕草一つで、何を考えている人なのか推察することが可能です。
しかし、ラジオドラマでは、セリフ無しの表情芝居が一切出来ないということを、しっかりと頭に入れてシナリオを書き進めていく必要があるのです。

このようにラジオドラマは、映像作品と比べて、はるかに説明を要する場面が多いことに、まずは着目していただきたいと思います。
但し、いわゆる「説明」が、あまりよろしくないのは、映像作品だけではなく、ラジオドラマも同じなのです。
特に説明ゼリフが嫌われるのは、映像作品と全く同じといっても、差し支えないでしょう。

それではラジオドラマに置いて、説明ぽくしないで、しっかりとΓ説明」するためにはどうすれば良いのか?
一つの状況(場面、人間関係、人間の感情等々)を解らせるために、SE、セリフ、モノローグ等3つの音の要素を使い分けていくしかないと思います。
SEだけに頼らず、モノローグ等だけにも頼らず、もちろんセリフだけに頼らない。
3つの要素をバランス良く使うことによって、説明ぽくならずに、一つの状況を解らせることができるのだと思うのです。

映像作品と比べて、若干手間がかかりますが、リスナーに対して、説明ぽくなく、丁寧に説明していくことが、ラジオドラマを書く人には求められているのではないでしょうか。



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