シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

シナリオコンクール応募者の心得。

こんにちは。サロンの吉野です。
今回は、今更ながらのシナリオコンクール応募者の心得について、私が感じてきたことをお話させていただきます。

皆さんは、コンクールに応募する際に、気をつけていることが、それぞれあると思います。
今回、私がお話したいことは、私自身のコンクール応募経験で上手くいったこと、及び私が関わって方々が、どのような心構えで、コンクールを書き上げ、良績を残してきたかを思い出しながら、その結果に至った理由と思われる習慣を、5つの心得として、ご紹介していきたいと思います。

①筆が速い。

②毎年、応募するコンクールの年間スケジュールを組んでいる。

③締め切りの1ヶ月前に、第1稿を仕上げている。

④一度手をつけた作品は、エンドマークを打つまで書き上げる。

⑤既に出し終えた作品の結果を、一々気にしない。

以上、5つの心得になります。

具体的に、それぞれについて、述べたいと思われる。

①の筆が速いは、設定、キャラクター、構成が固まった段階までいけば、いわゆるシナリオ本文を執筆する時間は速いに越したことはありません。
シナリオ本文の段階まで進んでいるのにも関わらず、もたもたしていたり、迷いが起こったりするのは、そもそも前の段階が上手くいっていない証拠に違いありません。
とりあえずは、第1稿のエンドマークを打つまで、出来る限り筆を速めていく技術の向上が求められます。

②の毎年応募するコンクールの年間スケジュールを組むということですが、以前の記事で、シナリオコンクールで賞を取るためには、年間最低でも、5、6本の作品をコンクールに出すくらいの量的努
力が必要だと述べました。
例えば、6本の作品を一年間書こうと思えば、一本に使える時間は、単純に2ヶ月間になります。
当然、一つの作品を作るのには、テーマ、モチーフ、設定を考え、キャラクターを決め、さらに取材や調査など、物凄く時間がかかります。
とても2ヶ月間だけでは追いつかないものになってしまいます。
そこで、これまでコンクールで良い成績を残してきた方々がやってきたことは、予め応募するコンクールを決めておき、それぞれのコンクールの締め切りにあわせて、上手に掛け持ちをしていく技を習得されたことだと思います。
例えば、同じ4月に締め切り間際のコンクールがあるとしたら、そのコンクールに対しては、本文の執筆に当て、また、締め切りまでにはまだ日があるコンクールに対しては、設定を考えたり、取材などの時間に当てたりと、上手に掛け持ちをしていくことが大事になってきます。
そのためには、年間応募するコンクールの年間スケジュールを、きちんと頭に入れて、予定を組んでいく必要があるのです。
初めの頃は、非常に大変かと思いますが、出来るだけ馴れていただきたいと思います。

③の締め切りの1ヶ月前までには、第1稿を仕上げるというのは、要するに推敲の時間を十分に作るということです。
サロンでも、シナリオ診断を行っていますが、第1稿が仕上がった時点で、出来るだけ他者に目を通してもらう時間を作ることが大切です。
プロになってからも、第1稿が決定稿になるなんてことはあり得ません。
常に他者の目があって、シナリオは完成されていくのです。
それに馴れる意味でも、第1稿を早めに仕上げることは、有益だと思います。

④の一度手をつけた作品は、エンドマークを打つまで書き上げるということですが、コンクール作品を書いている最中に、その作品に対して、作者自身の熱が冷めてしまったり、つまらなくなってしまって、結局、書き終えないままに放置している方がいらっしゃいます。
暫く寝かせておいても構いませんので、一度書こうと決めた作品は、しっかりエンドマークを打つまで書き上げていただきたいと思います。
放置に馴れてしまうと、それが悪い癖のようになってしまいます。

⑤の既に出し終えた作品の結果を気にしないというのは、当たり前ですが、出してしまったものは取り返しがつかないということです。
終わったことは終わったこと!という踏ん切りの良さが、次のチャレンジを活かすエネルギーにもなりますし、実際、出したことを忘れてしまうくらい、次のことに集中されている方が、忘れちゃったコンクールを受賞した!なんてこともあるのです。
総括として、コンクール応募は、とにかく計画的に、尚且つ前を見て進んでいただきたいと思います。



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