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シナリオ発想法5 違和感の無いアイデアの組み合わせ方

こんにちは。サロンの吉野です。
前回は使い古されたネタ、アイデアをアレンジするには、どうしたら良いのか?ということでお話を進めました。
その方法の一つとして、「既存のアイデア(作品の)と既存のアイデア(作品の)の組み合わせ」を行うことが有効であるということを述べました。
ただ、組み合わせに工夫が必要であることも、併せてお話しています。


既存の作品が何なのかがが、すぐに分かってしまうのはダメ
つまりどういうことかと申しますと、例え良いアイデアと良いアイデアを組み合わせたとしても、そこに作品としての違和感が発生すれば、かえって逆効果になることがあるからです。
一番組み合わせの仕方で問題なのは、何と何を組み合わせたのかが、視聴者、観客に、すぐにバレてしまうケースです。
いわゆる「×と×を足して2で割ったような話……」と言われてしまうようなアイデアの考え方です。
組み合わせの仕方で一番大切なことは、「既存(元の)の作品が何であるのか?」を分かりにくくすることです。
これとこれを足したんだ、などとすぐに分かってしまう組み合わせでは、上手い組み合わせとは言えません。
その解決方法の一つが、3つ以上の既存アイデアを組み合わせることです。


巧みな組み合わせは、元作品が何であるのか分からないくらい上手く掛け合わせている
例えば、新海誠監督で大ヒットしたアニメ映画『君の名は』は、片手では足りないくらいの既存の作品のアイデアを組み合わせています。
あまりにもたくさん既存のアイデアを使っているので、元が何だか分からなくなってしまうくらいです。
こうした作品のように、巧みに複数のアイデアを組み合わせていけば、「全く新しい作品」として認知されることがあり、元のアイデア云々……などの批判を浴びることも防げるのではないでしょうか。


いずれにしても、前回にもお話したように、上手い組み合わせの仕方をするには、なるべく多くの既存の作品を鑑賞し、勉強していくことが、何よりも大切なことだと思います。




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