ドラマの創り方とカタルシス
こんにちは。サロンの吉野です。
今日は予告通り、物語創作における「予想は裏切っても、期待は裏切ってはならない!」についてお話したいと思います。
昨日は、面白いストーリー、ドラマを創るためには、「意外性と説得力」の両方が必要なんだということをお話させていただきました。
本日のテーマの一つである「予想を裏切る」ということも、ストーリー展開に意外性を付加させることに他なりません。
例えば、ストーリーを観ている人が「たぶんこの先は、こんな展開の話になっていくに違いない」という先入観を持って観ているとします。
その通りになってしまえば、いわゆる展開が読める話になってしまいます。
ところが、「あれ、この先どうなっちゃんだろう……?」と、ストーリー展開の予想を裏切られることが起きると、「この先をさらに観てみたい!」と、観客、視聴者は、どんどん話が面白くなっていくことに気づくはずです。
要するに、面白い話を創るためには、予想通りの展開を、なるべく避けることが、大事になるのです。
一方で、観客、視聴者は「こんな話を観てみたかったんだ……」という要求も同時に持っています。
つまり映画やドラマの予告遍、あるいは観ている途中で、「この話を観ることで、こんな感情を揺さぶられたかったんだ!」という無意識の期待感があるからなのです。
この期待感だけは、絶対に裏切ってはいけません。
どんな話の展開が予想を裏切るものだとしても、観客、視聴者が最後に求めているカタルシスだけは、裏切ってはならないのです。
解りにくいと思っている方がいらっしゃれば、ゼミの方でも議論していきたいと思います。
ところで、新元号が決まりましたね。
私が予測した『豊明』は、やはり外れてしまいました(^^;
決まりました『令和』という時代が、皆様にとって、素晴らしい時代になることを願っています。