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ラジオドラマコンクール応募のお薦め

こんにちは。サロンの吉野です。
今回はラジオドラマコンクール応募のお薦めについてお話したいと思います。

よくラジオドラマは、小説に似ていると言われます。
映像であれば、どんな人がどんな格好で、どんか服装をしているのか「目」で見れば、はっきりとわかるのですが、ラジオドラマでは、登場人物のセリフやモノローグなどの情報を「耳」で聴いて、その姿を想像するしかありません。
小説を読んでいるときも、出てくる人物の会話や地の文に書かれている内容を「頭」の中で、やはり想像するしかないのです。
例えて言えば、映像が「客観性」の高い表現方法に対して、ラジオドラマや小説は、非常に「主観性」の高い表現方法になるのです。
特にラジオドラマは、それを聴いているリスナーの自分の「耳」からの情報しか内容を把握するしか手段がないという点で、より一層「主観性」の高いものといえます。
それでは、その主観性の高いメディアを使って、作家は何をすることができるのか?
それは、作家が想像している世界を、様々な人の様々なフィルターを通して、その想いを届けることだと思います。

具体的な例をあげてお話しします。
皆さんは、宇宙空間に、今まさに漂っている人物の芝居を書こうとしたとき、どうしますか?
映像で宇宙空間を描くとすれば、それなりのお金がかかります。
しかも、ただプカプカと宇宙に浮かんでいる人物を絵で見ても、あまり面白くありませんね。
でも、どうしてもそういうシチュエーションの芝居を書きたいと思ったとき。
ラジオドラマが、一番適しています。

家にあるベットが、もしも人間のような心を持ったら?
ベットが主人公の話を書きたいと思ったら? 
ラジオドラマが、一番適しています。

今まさに寿命が尽きようとしていり飼い犬が、最後に飼い主に何かを語りたい芝居を書きたいと思った?
ラジオドラマが、一番適しています。

このように、映像で考えたら、様々な難しい条件があるシチュエーションでも、ラジオドラマならば、比較的低予算で作ることができます。
そして何よりも、それを書く作家のイマジネーションを、最大限に活かすことができる媒体だと思うのです。

ラジオドラマをお薦めする理由として、例えばコンクールで賞を取ったとして、映像のコンクールならば、前にも述べましたが、まずすぐにシナリオを書いてください!なんてオファーはありません。
しかし、ラジオドラマのコンクールであれば、プロット依頼だけではなく、いきなりシナリオを書いてくださいというオファーが、映像に比べて、非常に高い確率であるのです。

ただし、ギャランティに関していえば、市場規模からして、映像よりも低い水準にはなります。  
しかし、プロのシナリオライターになりたい! 早くデビューしたい! 出来る限り自分の想い描く世界を実現させたい!と思われている方は、一度ラジオドラマにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



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