シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」は、シナリオ公募コンクール受賞のためのノウハウを徹底的に追求していく唯一無二のサークルです。

コンクール応募作品のモチーフの見つけ方

こんにちは。サロンの吉野です。
昨日はサロンのゼミがありました。
このブログで何度も申し上げましたように、会員の皆さんは、6月末締め切りの創作テレビドラマ大賞本文執筆に向け、着々と準備を進められていて、本当に頼もしい限りです。
皆さん、これだけ頑張っていらっしゃるので、是非とも大賞受賞者は、サロンの中から出てきていただきたいと願っています。

昨日も目を引く内容の発表がありました。
コンクール応募作品に絶対的に必要なものに、テーマとモチーフの良さ、斬新さがあります。
しかし、テーマは決まっていても、そのテーマを生かすモチーフを見つけるのに、皆さんはいつも苦労されているのです。
昨日のゼミでは、テーマを訴えるためのモチーフの見つけ方に、非凡なものを感じさせる発表がありました。
発表をされた会員の方は、ファンタジー系の作風がお好きな方で、いつもユニークな設定を考えてきてくださいます。
ただ、ファンタジー系ゆえのリアリティーの乏しさは否めず、それがその会員の方のネックになっていたことも確かでした。
しかし、その会員の方は、ネックになっている部分をしっかりと受け止め、新しい展開を常に模索する努力を怠らない方でした。
その努力が昨日の発表に、しっかりと現れていました。

先日、このブログで私が書いたものに、「現代性と社会性のテーマ」について触れたものがあります。
ファンタジーやSFなど、非現実的な出来事や現象を扱うジャンルに必要なものは、そこに圧倒的な今の社会の現実を描いているのかどうかが鍵になると、私は思っています。
つまりファンタジーだから、SFだから何でもOKという訳ではなく、何故、この作品を今の世の中に出さなければならないのか?という観点が必要だと思います。
それは、先日記事で述べた時代劇を作る意味と似ているかもしれません。
もう少し具体的に述べますと、ファンタジーやSFには、今まさにそれを作っている時代の社会が投影されていなければならないと思うのです。

昨日発表された方の話の内容は、その方の持ち味であるファンタジー性プラス、現代日本の抱える現実が、しっかりと投影されているものになっていました。
そして何より素晴らしいと思ったのは、作者のテーマを訴えるためのモチーフの見つけ方にあったのです。
コンクールの題材に関することなので、詳しくはお話できませんが、非常に期待が持てる作品になると確信しています。
お読みいただいた方、もどかしい言い方で申し訳ありません。

いつもお話していることですが、コンクール応募作品に必要なものであるテーマとモチーフを見つけることの重要さを、改めて感じさせていただけた発表だと思いました。





f:id:sinario_salon:20190426095231j:plain