シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

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コンクールネタの賞味期限

こんにちは。サロンの吉野です。
コンクールに何度も応募している方は、一度落選した作品を別のコンクール用にと、使い回しをされる方が多いのではないでしょうか。
もちろん完全に落選していない作品を別のコンクールに出してしまえば、二重投稿になってしまい、下手をすると将来に禍根を残すことになりますので、使い回しには十分に注意が必要です。
また、コンクールによっては、落選するしないに関わらず、他のコンクールに出した作品は、問答無用で受け付けないという条件を提示しているものもありますので、更なる注意が必要でしょう。
いずれにしても、落選させた主催者、作品を拾ってくれた主催者ともに、使い回しされたことを、あまり快くは思わないので、その点についても、作者として十分な配慮が必要になると思います。
それと当然のことですが、受賞した作品、及び最終選考にまで残った作品は、使い回しは不可ですのですので、こちらも注意してください。



使い回しは2回まで
色々な条件をクリアしなければならない使い回しですが、一次審査、さらに二次審査くらいまで通過してしまうと、「この話は推敲していけば、まだまだ可能性があるかもしれない!」と思うのが人情でしょう。
そういった場合に注意しなければならないことは、推敲して元の作品よりグレードアップさせることはもとより、エチケット、マナーとして、メインタイトルは必ず変えなければいけません。
先ほども述べたように、落選させた主催者への配慮を怠るのは、創作者として当然のことでしょう。


実際に過去応募経験がある作品を別のコンクールに出す場合、何回くらいチャレンジすることができるのでしょうか?
つまり作品の賞味期限はどれくらいあるのか?ということです。
実は私も応募歴がある作品を別のコンクールに出して受賞させていただいたことがあります。
もちろんその作品を使い回したのは初めてです。
そして、再応募は落選から約一年の時間が経過したときでした。
そういった私の経験も含めて、使い回しできるのは、多くて2回まで。
そして、なるべく早い次の機会にチャレンジすることだと思います。
ただ、繰り返しになりますが、二重投稿には決してならないようにしてください。

 
何故2回なのか? 何故なるべく早い機会にするべきなのか?
要するに、コンクールのネタには鮮度が一番大切だからです。
例えば、審査員からそこそこ面白いじゃないの、という評価をもらって、一次審査や二次通過までいったとします。
しかし、面白いと思われたのは、今まさにその時面白いと審査員が感じたから評価がついてきたのです。
残念ながらお笑いネタや音楽の流行りと同じで、シナリオコンクールのネタも、鮮度が落ちるのが非常に早いといえます。
ですので、その作品が非常に普遍性のあるテーマだったりしても、モチーフとなるとものが古かったり、時代に合わないものであれば、前ほどの評価はもらえなくなります。
私の感覚では、それが使い回し2回まで、落選からせいぜい一年から二年未満までの期間、だと思うのです。
もちろんこれは私の感覚ですので、絶対にということではありませんが……。
いずれにしても、何度も後生大事に一つの作品に固執するよりも、新作をバンバン書いていくほうが発展性があることは間違いありませんので、あくまでも参考にとどめていただければと思います。
そして夏から秋にかけてのコンクールシーズンを、悔いなく過ごしていただきたいと思います。



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