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時事ネタ(痛みを伴うネタ)の扱い方 ~当然、今はコロナではない~

こんにちは。サロンの吉野です。
コロナウィルス騒動の中、お仕事や学校のことで、今は創作どころではない……と思っていらっしゃる人も多いのではないかと思います。
それでも熱心な人は、こういった時期だからこそ、創作をする絶好のチャンスだと考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そういった熱心な人の中に、今こそ、世の中を騒がせている「事」、「物」をネタに使って、創作をしようと考える方もいらっしゃるかと思います。
言わずと知れたことですが、今現在はどこもかしこもコロナウィルスの話題で一杯です。
それならば、多くの人が関心を持っているであろう、この"コロナウィルス"を使って、ネタを考えれば、賛同を得られると考えてしまう人も、少なからずいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、これは当然のことですが、駄目です。
駄目な理由の一番は、今現在も、このウィルスによって、多く人が恐怖や不安を抱いているからです。
恐怖や不安の源になっているのは、このウィルスは、罷り間違えば、人の死に繋がる性質を持っていることでも明らかでしょう。
現在進行形で、人の恐怖や不安を煽る要素を持ってネタを使うのは、当然、エンターテイメントにはなり得ません。
エンターテイメントになり得ないものは、例えどんなに鮮度のあるネタでも使ってはいけないのです。
ここまでお話したことは、皆さんのほとんどの方は分かりきったことだとおっしゃるに違いありません。

それでは、話題になったこと、特に人が痛みを覚えるネタを、一体いつ頃になったら使えるのか?という疑問が起きるのではないかと思います。
これには、はっきりとした答えはありません。
ただ、一つだけ言えるのは、多くの人が、そのネタになった出来事を冷静に思い返すことができる時期であり、そして、多くの人が、それが原因で負ってしまった体や心の傷が、完全とは言えませんが、癒えてきた時期……になるのではないかと思います。
つまり、これは作者、創作者の判断によるところが、非常に大きいといえます。
ゆえに、その判断は慎重にならなければなりません。
要するに時事ネタ(痛みを伴うネタ)を扱うことは、創作者にとって、大きな責任を伴うものなのです。
そういった点を考慮に入れながら、日々ネタ探しに勤しんでいただきたいと思います。

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