シナリオコンクール対策の創作交流サークル「サロン」

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キャラクター作りについて イメージキャスティングの効用

こんにちは。サロンの吉野です。
今回は、シナリオコンクールに応募する際の登場人物のキャラクター作りについてお話していきたいと思います。


コンクールに応募する作品の内容が、ほぼ固まっているという方でも、最後まで決めかねるのは、主人公を初めとする登場人物だという人が、意外に多いようです。
「話の筋よりも先に、まずはキャラクターをしっかり作らないとダメだ!」なんていうことをおっしゃるシナリオの先生もいますが、そんな簡単に人物像を作れたら苦労はありません。
そこで解決策としてあげられるのは、登場人物の履歴書を作るということです。
これは私も推奨していて、登場人物、特に主人公がどんな人生(半生)を歩んできたのかを、作者が掴んでおくのは、キャラクター作りの上で、最も大切なことだと思っています。
ただ、登場人物の性格、経歴などは掴むことができても、具体的な容姿や喋り方のような絵に見えるキャラクター像を掴むのは難しいのではないでしょうか。


実在する人物でイメージキャスティングしてみる
そこで、皆さんの身の回りにいる人物、あるいはテレビや映画でよく観る俳優さんなどを使って、イメージキャスティングをすることをお勧めします。
たぶん皆さんも、意識するしないに関わらず、日頃イメージキャスティングのようなことをしているはずです。
例えば、漫画やアニメを観て、もしもこの作品のこのキャラクターを俳優がやるとしたら誰が良いのか……?のようなことを考えたことがあると思います。
実際にプロの現場でのキャスティングも、まずこの役のイメージは誰か?というところからスタートするのが一番多いパターンです。
ですので、今後のためにも、ご自分の考えたキャラクターを実在する人物のイメージに置き換えることは有効な手段になります。
ただ、あまりにも実在の人物に似すぎてしまうと、違った意味でのトラブルが起きますので、注意は必要です。


イメージキャストからキャラクターを創造する
逆パターンもあります。
興味のある実在の人物のキャラクターを、皆さんのシナリオに出てくる登場人物に当てはめてみることです。
つまり皆さんの想像で創られたキャラクターを、実在の人物に当てはめるのではなく、実在の人物を元にして、皆さんのシナリオに出てくる登場人物を創っていくということです。
これもプロの現場ではよくあることで、俳優さんのイメージにあった役を新たに作るのは、至極当たり前のようにあります。
こちらも元が実在の人物になりますので、似すぎのトラブルがより多く発生する危険性があります、
したがって、十分な注意が必要です。


歴史上の人物は、演じた俳優のイメージで決まってくる
今回のテーマからは外れてしまうかもしれませんので、ご容赦ください。
皆さんは、織田信長といえば、俳優さんは誰を想像しますか?
私は高橋英樹さんです。
何故なら、私が小学校6年のとき、歴史に興味を持ち始めた頃の大河ドラマ国盗り物語』で、高橋英樹さんが織田信長を演じていたからです。
おそらく他の方は、役所広司さんだとか緒方直人さんだとか、年齢や好みなどの要素で、色々なご意見があると思います。
要するに、観ている本人の「この役はこの人だ!」という価値基準が絶対なのです。
織田信長のように、大河ドラマの常連ですと、それこそ観ている人の年齢によって、イメージキャストは変わってきます。


このようにキャラクターのイメージというものは、観る側の固定観念のようなものに左右されるあやふやな面があります。
したがって、皆さんもコンクールに応募する作品のキャラクター作りは、皆さんのその役におけるイメージを一番大事にして作業に取りかかっていただきたいと思います。



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